遺髪や遺骨を和紙で包んで保管したいときは、薄くて丈夫な楮紙(こうぞがみ)がおすすめです。当店では、楮紙のなかでいちばん薄い3.5匁をおすすめしています。
先日、店頭でこんなご相談がありました。
亡くなった大切な方の遺髪や遺骨を、別に手元で保管したい。そのために和紙を探している、というお話です。お客様はAIで調べて、「薄い楮紙や薄い奉書紙がよいらしい」と分かった上で、お店まで足を運んでくださいました。
調べものがこれだけ手軽になった今でも、最後は「ちゃんとした紙を、人に相談して選びたい」と思っていただけたことが、店としてはありがたく感じました。
保管の紙として、楮紙をおすすめした理由
正直なところ、奉書紙を保管のために使うという発想は、私たちにはありませんでした。
そこでおすすめしたのが、楮紙です。楮は和紙の代表的な原料で、繊維が長いのが特徴です。長い繊維がからみ合うので、薄くても丈夫で、長い期間の保管にも向いています。
たとえば和帳にも楮紙の5匁が使われており、お寺様にもお使いいただいています。長く残すための紙として、昔から信頼されてきた素材です。
「薄い紙」を選ぶなら、3.5匁
匁(もんめ)は紙の重さを表す単位で、数字が小さいほど薄い紙になります。当店の楮紙には、3.5匁・5匁・7匁・9匁があります。
お客様は、薄い紙をご希望でした。そこで、この中でいちばん薄い3.5匁をおすすめしました。薄くても繊維が長いので破れにくく、遺髪や遺骨のようにそっと包みたいものにも扱いやすい紙です。包んでもかさばりません。
厚みのある紙のほうが安心という方には、5匁や7匁もあります。包むものの大きさや、どのくらいの厚みがよいかによって、選び方も変わります。
保管するときに気をつけたいこと
紙は、湿気そのものを防ぐものではありません。長く保管されるときは、包んだ上で、乾燥した場所に置いていただくのが基本です。桐箱や密閉できる容器と組み合わせる方法もあります。
遺骨の扱いや納め方には、宗派や地域、ご家族ごとの考え方があります。手続きや作法については、菩提寺や霊園、葬儀社にご相談ください。私たちがお手伝いできるのは、包む紙を選ぶところまでです。
楮紙3.5匁について
- 産地:鳥取県(大因州製紙)
- 原料:楮
- サイズ:939×636mm(菊判)
- 厚み:薄(繊維が長いため、薄くても丈夫です)
- 種類:未晒・特白(特白は晒して白く仕上げています)
- 価格:187円〜198円(税込・1枚)
大きな一枚を、包むものに合わせて切ってお使いいただけます。配送は丸めての発送です。
大切な方を想って選ぶ紙です。どの紙にしようか迷われたときは、お気軽にご相談ください。

